ジャージー牛ってご存知ですか?
ジャージー牛は、英領ジャージー島原産の乳牛です。一般的な乳牛としてよく知られている白黒模様の「ホルスタイン種」と比べて、小柄な体格ですが、その牛乳は濃くて味わい深いという特徴があります。また人懐っこく愛嬌のある性格も特徴のひとつです。 ジャージー牛の飼養頭数は少なく、国内の乳牛のわずか0.8%と希少な乳牛ですが、1954年から導入した岡山県蒜山高原をはじめ、北海道や熊本(小国)などで主に飼養されています。
■乳牛の飼養頭数(令和3年2月現在)
種別
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頭数(全国)
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構成比
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ホルスタイン種 | 1,364,199 | 98.6% |
ジャージー種 | 11,573 | 0.8% |
その他 | 7,528 | 0.5% |
合計 | 1,383,300 | 100.0% |

■牛乳の違い(ホルスタインとジャージー)
ホルスタイン種と比較すると、ジャージー種は体格が小柄で搾乳量も少ないですが「乳脂肪分」「乳たんぱく」「無脂乳固形分」のすべての項目で上回っています。これが、ジャージー乳を使用した乳製品やデザートが「濃厚」で「コクのある」おいしさになる理由のひとつです。
種別
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平均搾乳量(kg)
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乳脂肪分(%)
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乳たんぱく(%)
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無脂乳固形分(%)
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---|---|---|---|---|
ホルスタイン種 |
9,633
|
3.88
|
3.28 |
8.75
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ジャージー種 |
6,468
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4.89
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3.88
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9.28
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(更新履歴)
2019年 3月 5日:ジャージー牛に関する情報(本件記事)を公開しました。
2021年 5月 6日:乳牛の頭数に関する情報を更新しました。