フォトジェニックの次は「音」ジェニック!
独自調査で若い女性ほど「食事の音」に敏感な傾向が明らかに。
“一番好きな音”は「サクサク」、そして次に来るのは「パリパリ」!?

 オハヨー乳業株式会社(本社:岡山市中区、代表取締役社長:野津 基弘)は、食事の時の「音」に着目し、12月6日の「音の日」に合わせてアンケートを実施。その結果、女性に好まれる音や、音に対する世代間の傾向が明らかになりました。

■調査背景

 「食は“五味五感”で楽しむ」とも言われています。五味(甘味、酸味、苦味、辛味、塩味)と、五感(味覚・視覚・嗅覚・触覚・聴覚)は、おいしさを決定づける重要な要素です。このうち「音(聴覚)」については、食事の際のBGMなどが重視されていましたが、「食べるときの音」についてはあまり注目されていませんでした。
 他方、最近のトレンドニュースでは音を扱う「ASMR」がヒット予測の上位にランクインしており、直近の検索数(Google Trends)も2017年比で約6倍に上昇。Youtubeでも多数の動画が投稿・視聴されており、インスタ映えするフォトジェニックならぬ「音ジェニック」というキーワードも登場しています。これらのトレンドから、積極的に音を楽しむ様子がうかがわれます。そこで今回、食にまつわる「音」について調査を実施しましたので、その結果をご紹介いたします。

■音の日とは

 1877年12月6日、トーマス・エジソンが蓄音機を発明したことにちなみ、1994年に日本オーディオ協会が記念日として制定されました。

■調査概要

  • 調査地域:全国
  • 調査方法:インターネットリサーチ
  • 調査対象:⽇経ウーマノミクス・フォーラム会員
  • 回答者数:411名(女性)
  • 調査期間:2019年11月26日(火)~2019年12月4日(水)

■調査結果

■7割が「音が好きな食べ物がある」

  400名超の女性へのアンケートでは、全世代を通じて約7割の方が「音が好きな食べ物がある」と回答。この傾向は若い世代ほど顕著に出ており、20代以下の女性に限定すると、8割以上の方が「ある」と回答しました。
 また、「食べている時の音が好きで食品を選ぶことがある」と答えたのは、全体で約2割。こちらも若い世代ほど高い傾向となり、20代以下の女性では約3割の方が「ある」と回答。逆に60代以上では「ある」と回答されたのはわずか5%という結果になりました。これらの結果から、若い世代ほど食品の選択時に「音」が影響していることがうかがえました。

■好きな音に求めるのは「軽快さ」、次のブームは「パリパリ」!?

  具体的に好ましい音については、6割以上の方が「サクサク」音が好きと回答。次いで「パリパリ」「シャキシャキ」「カリカリ」と並び、さわやかで軽快、小気味よい音が好まれている様子がうかがわれます。
 特に、第2位となった「パリパリ」音は、 “ 割る体験 ”を伴うため、口の中だけでなく、食事全体で幅広い接点があります。これまでトレンドだった「サクサク」に代わり、次の音ブームの牽引役として期待されます。

■若い世代ほど、食事の音に敏感で積極的

  食べる時の「音」については、若い世代ほど敏感なことがわかりました。「食べている時の音が好きな食べ物がある」「食べている時の音が好きで食品を選ぶことがある」「食べる時に音が出るという理由で食品の購入をやめることがある」のいずれの質問も、若い世代ほど高い結果が得られています。一方で、自分や他人が発する「食事の音」はどの世代でも強く意識されており、8割前後の方が気を使っていることが明らかになりました。
 この結果から、食事の「マナー」としての音は全世代が意識しつつ、若い世代ほど積極的に「食と音」の関係を楽しんでいる様子が伺えます。

■嫌いな音の1位は「くちゃくちゃ」 濁音系の音は全般的に嫌われる傾向に

  「食べているときの嫌いな音」はほとんどの方が「くちゃくちゃ」を指摘。従来から敬遠され、「クチャラー」というフレーズも生み出した「くちゃくちゃ」音がいかに嫌われているか、改めて明らかになりました。
 第2位から10位までは、「ずるずる」「ぐにぐに」「ボリボリ」などの「濁音系」がランクイン。濁った音が、そのまま不快感につながっている傾向がうかがわれます。上述の「音が出るから買わない」食品としても、「ズルズル音がするストローを使った飲料」「ボリボリ音が立つ硬いおせんべい」などの具体的なコメントも有りました。どのような音に嫌悪感を感じているか、その傾向が今回の調査からうかがわれます。

■流行の兆し「ASMR」の認知は…?

 近年注目を集めている「ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response)」について訪ねたところ、実際に視聴している、もしくはどのようなものかを知っているのは2割未満と、現時点では十分な認知が進んでいないことがわかりました。
 「ASMR」はトレンド情報誌等で2020年のヒット予測の上位にランクインしており、現在はYoutubeなどでも多数の音源が投稿・視聴されています。若い世代の「音」に対する感度の高さや、様々な企業の取組事例を考慮すると、このASMRは今後ますます注目されるのではないでしょうか?

プレスリリース