仲間との
情熱で焼いたアイス。

技術系 応用研究 Y.F 2008年入社

BRULEE プロジェクトストーリー

ミッションは、不可能を可能にすること。

転機は、突然でした。本物の焼き目にこだわったブリュレアイス「BRULEE」という新商品開発のビッグプロジェクトを任されたのです。研究開発室に配属されて、まだ1年1ヵ月のときでした。私が挑むのは、専門店レベルの品質を工場で大量生産できるようにするという商品開発において最も難しい工程。「BRULEE」はアイスの表面を焼いています。ただ焼くのではなく、手作りしたような美しい焼き目を実現して、なおかつアイスを溶かしてはいけないという難題。手作りなら、一つひとつの商品に微妙な調整ができます。しかし設備の場合、少しでも条件が合わなければ、穴が空いたり、焦げたり、溶けたりします。焼き加減を弱めると、キレイな焼き目はつきません。今だから言えますが、最初にこのプロジェクトの話を聞いたときは「不可能なのでは」と思っていました。それでも、あきらめるという選択肢はありません。なにより一番難しい工程を任せてくれた先輩と上司の期待に応えたい。自分にとって、人生史上最大ともいえる不可能への挑戦になりました。

本気になれる大人たちに、恵まれました。

次々に現れる問題を一つひとつ解決していく。苦労しなかった工程なんて、なかったです。プレッシャーを感じながらそれでもやり抜くことができたのは、仲間がいたからです。馴れ合いではなく、誰もが本気です。意見がぶつかることもあります。答えが無いなか、どちらが正しいなんてありません。すべての仮説を試しました。焼成工程でいえば、千回以上は失敗したと思います。ただ、課題を乗り越えていくことで、チームメンバーの一言では片付けられない信頼関係が生まれていく実感がありました。このメンバーとなら、乗り越えていける。そんな仲間との一体感があったからこそ、生まれた商品だと思っています。なんとか商品化にこぎつけたあと浮かび上がった感情は、喜びよりも安堵感だったことを今でも覚えています。たくさん失敗もしましたが、『BRULEE』を一番多く焼いたのは私だと自負しています。焼成設備については、社内でだれにも負けない知識を持つ自分になりました。ただ、このプロジェクトで得た財産は、知識よりもメンバーとの絆と信頼です。

インタビュー

入社理由は?

他の人がやらないことで、おいしいものをつくるのが好きだったんです。将来はプリン店の開業を考えており、それで、岡山出身でオハヨー乳業のことを知っていたため入社しました。今ではプリンよりも、オハヨー乳業でやりたいことができましたね。

どんな仕事?

研究開発室で、市場調査、商品開発、味の研究などをおこなっています。担当は、アイスです。アイスは、いろんな可能性があります。
配合を0.1%変えるだけで全く違うものができあがるのが、おもしろいですね。

仕事のポリシーは?

一度やると決めたら最後までやりきることを大切にしています。
負けず嫌いの性分なんです。あとは、1日に最低2時間は自分の時間をつくることですね。

オハヨー乳業のいいところは?

強い意志があれば、社歴に関係なくチャンスを掴み取れることです。最近ではクリスマスアイスケーキを社長に直接プレゼンして、実際に商品化したことがありました。

どんな学生時代でしたか?

今思い返せばもっといろいろやっておけばよかったと思いますが、研究に本気で取り組むなど、好きなことはできた学生時代だったと思います。

趣味は?

味づくりが好きなので、もつ鍋の出汁開発をしています。おいしい飲食店を探すことも好きです。ラーメン屋巡りもよくやっています。

学生へのメッセージを。

「本当にやりたいこと」を探してください。仕事でも、仕事じゃなくてもいいと思います。たとえば、お金持ちになりたいというような、抽象的なイメージだっていいです。すぐに実現できないかもしれないけれど、目標があれば、それに近づける選択肢を選べるようになりますから。自分は何をしたいのかを問いかけて、あなたの夢に近づく途中にオハヨー乳業があれば、ぜひ一緒に働きましょう。会えることを楽しみにして待っています。