植物乳酸菌P2L9について

植物乳酸菌の発見の経緯・特徴

1.『植物乳酸菌P2L9』の発見の経緯

植物乳酸菌の電顕写真

[植物乳酸菌の電顕写真]

近年、健康志向を背景に、食の分野において機能を持った商品に対するニーズが高まってきています。こうした中、私たちは保有する発酵技術を活かした新しい商品を開発することで、これらのニーズにお応えすることができるのではないか、と考えてまいりました。
一方、日本には味噌や醤油、漬物など、古くから発酵食品を製造し、普段の生活に取り入れてきた経験があります。それら伝統食品には「植物乳酸菌」が利用されておりましたが、牛乳をはじめとした“乳”のなかでは充分に発酵しないケースも多く、そのためこれまでは乳製品として利用されることはあまりありませんでした。
しかし、近年の研究によると、植物乳酸菌は自然環境に広く分布しているため、環境の変化にも強く、高濃度の塩や酸性条件下、さらには栄養価の乏しい環境でも生存できることがわかってきました。
そこで、弊社基礎研究室では厳しい環境下でも生育が可能であり、かつヒトにとって有用な乳酸菌の探索に着手。さらに私たちの地元である岡山県は“フルーツ王国”とも称されるほど果樹栽培が盛んであることから、フルーツからの植物乳酸菌の分離を試みました。
フルーツを対象とした乳酸菌の分離は、その方法が確立されておらず非常に難航しました。しかし、およそ1年の年月をかけた探索によって、白桃やマスカット、ピオーネなどのフルーツから107株の乳酸菌を分離することに成功。このうち、岡山県産のマスカットと、同じく岡山県産の白桃の一種、“白鳳”から複数の植物乳酸菌を分離することができました。さらにその中から胃液・腸液などの消化液耐性に優れた株として選抜されたのが、『植物乳酸菌(ラクトバチルス・プランタラムP2L9株)』です。

2.『植物乳酸菌P2L9』の高い消化液耐性

胃液耐性試験では、牛乳にペプシン溶液を添加し、pH3.0、2.5に調整したものを人工胃液とした。これに植物乳酸菌P2L9を接種し、37℃の条件下で胃液を攪拌させ、2時間後に菌の生存性を測定しました。
また、腸液耐性試験では、上述の胃液処理を施した菌液を、胆汁と消化酵素を含んだ人口腸液に接種。さらに37℃の嫌気条件下で6時間静置し、その後植物乳酸菌の菌数を測定しました。
その結果、pH3.0、2.5という条件下の人工胃液耐性試験では、『植物乳酸菌P2L9』は90%以上の生存性が確認されました。また人工腸液耐性試験では、pH3.0の胃液処理条件下においても6時間後には菌数が20〜25倍に増殖していることを確認。さらに、pH2.5の条件下においても6時間後には菌数が2倍に増殖していることが確認できました。
空腹時の胃の中は、胃酸によってpH1〜2に保たれており、このような状態で乳酸菌を摂取すると、通常は短時間のうちに死滅するものと予想されます。しかし実際の食生活を考えると、乳酸菌は発酵乳の形態で摂取される機会が多いことから、胃の中はpH3〜4の環境下にあると推定されます。さらに胃内の食べ物が完全に十二指腸に移送されるには約2時間かかることを考えると、『植物乳酸菌P2L9』は生体の胃液に対しても十分耐性があり、生きて胃内を通過できると判断できるのです。
また、人工腸液耐性試験の結果、腸内でも増殖できることが示唆されました。これらの試験結果から、『植物乳酸菌P2L9』は生きて腸まで届き、腸内でも増殖する力を備えていると考えられます。

3.『植物乳酸菌P2L9』の便通改善効果

2008年9月、便秘傾向の女性20名を被験者に、植物乳酸菌含有ヨーグルトによる便通改善効果の臨床試験を実施しました。
具体的には、排便日数が週4日以下と便秘傾向にある20代〜40代の女性20名に、植物性乳酸菌P2L9を含むヨーグルト110gを毎日1個、2週間に渡って継続摂取していただき、摂取前後の排便日数、排便回数、排便量を比較。その結果、排便日数、排便回数、排便量の全ての項目で数値が有意に増加。植物乳酸菌P2L9の便通改善効果が確認されました。

排便日数 (排便週4日以下 n = 20)
排便回数 (排便週4日以下 n = 20)
排便量 (排便週4日以下 n = 20)

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